::まほろ駅前番外地 三浦しをん
やっぱ行天が可愛くて好きだなあ。
前作から行天→多田の永遠の片思いだったらいいなと思ってたんですけど、今回多田とクライアントの女性とに恋の予感が芽生えて、行天の片思いがいっそう切ないものになりましたね。
でも多田が蝦夷のような男になったらあんまりにも嫌なので、ほどほどにお願いしますしをん先生。
ていうか行天が片思いとかって私の脳内だけなので誤解なきように!しをん先生だけに!
::棘の街 堂場瞬一
刑事モノです。
警視庁捜査一課で、逮捕率抜群、表彰記録を塗り替えそうな優秀な男、上條が主人公です。
でもそんな彼にも痛恨のミスがあって、1年前に発生した誘拐事件で身代金の受け渡しをする時に、たまたま被害者家族に接したチンピラを誤認逮捕してしまったんです。そのため真犯人を捕まえられずにいたのですが、誘拐から一年後に被害者の遺体が発見されたところから話が始まります。
遺体が発見されたためにもう一度捜査本部が立ったのですが、ミスした上條は担当から外されるわけです。
だけど上條は「これは俺の事件だ」とか暑苦しく言い出して、警視庁から捜査本部の置かれる所轄へ異動して無理矢理担当になってしてしまうんです。
上條は、実はお金で情報を買っているから逮捕率が良かったり、異動の要望が通ったのも上層部の弱味を握っているからだったり、ちっともいい子じゃないんですよね。その上自分以外は全員バカ扱いで、人を見下す生意気な野郎なんですよ。これがまだ若かったりすればほほえましいと思えるのですが、もう39なんですよー。私は健気ないい子がタイプなので、「こいつの鼻っ柱をへし折ってくれる攻めはいないものか…!」と本を持つ手も力みがちだったところ、あっさり出てきましたよそんな攻めが!
YAKUZAの若様…!
上條とは高校の同級生なんだって。
やくざと持ちつ持たれつの関係でも罪悪感とか全く無い不良刑事の上條ですら、「何で俺にここまで良くしてくれるわけ?」とポカンとするくらいの献身ぶり。
「刑事を辞めて俺と一緒に事業を興さないか」と常に上條を口説くことも忘れません。
家は生活感の無い高級高層マンションで、己を完璧にコントロールしているため感情を荒げることもなく、上條が心配なあまり部下を護衛に付けたり、これってどこに出しても恥ずかしくないスパダリやおいやくざでは?もしや登場する小説をお間違えでは?
しかも高校当時、やくざの息子だから皆に敬遠されていた俺にお前だけが普通に接してくれたんだ…みたいな20年越しの純愛が根底に流れておる…(白目)
あれだね、上條みたいな受けを屈服させるには、力でねじ伏せても逆効果だよね。スパダリが甘やかしてあげた方がいいんだよ。旅人のコートを脱がすには北風より太陽だよ。
ちょっと!本の感想じゃなくなってきた!
一言申し添えておきますが、あんま面白くなかったよ!
現在 54/100冊 絶望的
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