◆サマータイム 佐藤多佳子
短編集かと思ったら短編連作でした。
一話ずつ主人公が変わりながら、話が進んでゆきます。
小5の進君が、プールで出会った二つ年上の広一君に恋する(ほんとだって!)ところから話が始まり、進のちょっと意地悪なお姉ちゃん佳奈の話、中1とは思えないほど大人びて男前な広一の話、そして最後はまた佳奈の話へ。
もう広一が中学生のくせにかっこいいんですよー。
何気ない言葉一つが実に気の利いているところとか、ヒデオっぽいと思いました。
進が、広一と一緒にいると楽しくてしょうがない!っていうのが伝わってきます。
でもやっぱり進は男の子だから、お姉ちゃんに広一を取られちゃう(言葉は悪いけど)んだな。
佳奈と広一はただ楽しいばかりじゃなくて、なんつうんだ、とにかくじんわりくるんですよ。
しゃべれども~に続けて激しくお勧め致します!
◆神様がくれた指 佐藤多佳子
当たりの続いた著者が書いた、男二人の同居物語と聞いたら読むしかないですよ!
しかも片方は女装ですよ女装。
女装の占い師の家に、刑務所から出たばかりのスリが転がり込んで……BL…
こいつらはもう初対面でお互いビビビときちゃってるね。
このムショ上がりのスリが、高校生スリ軍団にしてやられてしまったため、占い師の家に居候しながら高校生を執念深く探し回るんです。復讐や報復のためというよりは、すご腕に対する好奇心という感じです。
途中すったもんだありつつ最後は主犯格の高校生を突き止めるんですが、やっぱり捕まえたら好奇心の方が勝っちゃったのか、何故か二人で即席スリチームを組み財布をするためいざ地下鉄へ!
今財布なんてすってる場合か!という事態なのにですよ。
そして案の定二人のあうんの呼吸といったら、犬猿の仲なのにうっかり同衾したら体の相性は良かったという王道な感じで、おまけに高校生が生意気で今にも乗っかりそうです。
スリ×占い師でほほえましく読んでいたのに、最後の最後でスリ×高校生に転びました!
◆残虐記 桐野夏生
ごくたまに陰鬱で残酷な話が読みたくなります。
10歳の少女が誘拐監禁されるという痛ましい題材です。
犯人は捕まったものの謎の多い事件について、ミステリーぽく真相が明かされていくのかなと思ったんですが、なんとも説明しがたい展開というか。
結局何故こんな事件が起こったのか、それは犯人自身にさえわからないのかなというか。
現在42/100冊 12月にラストスパートかける気満々
そうそう、ハナちゃんの新刊も9月に出るんだって!
その前に、ちょろっと立ち読みして買わずにいた、色んな刑事さんとこち亀メンバーが出会ってしまう本がやっぱり欲しくなってきました。
両さんにびびるハナちゃんが読みたいよ。
とか言いながら真の目的は鮫島に悪態をつくためです。
鮫島がいかに両さんに対してもいけすかない態度を取るか確認してやるんだ!
あと東野圭吾の天下一も買いたい。
そういやガリレオ月9ってマジですか。しかも刑事の方が女って。
ひありだったらどっちが女になるよ!?
やっぱ助手役が女~?絶対ドラマになんないだろうけどね!ケッ!
友達に「東野圭吾は読んでるって人に言えるけどありすは言えない」って言われたのが、多分私の便秘と抜け毛の原因です。
やっと食神観ました。
これは料理界のカリスマである食神(ちゃう・しんちー)が、実は全然料理できないのが暴かれちゃって、全て失って今度は本物の食神になるべく這い上がってゆく物語です。
香港映画らしく、くだらなくてちょっとほろりとします。
しんちーがどん底でボロボロになった時に、路地裏で屋台を営む姉御が助けてくれるんですが、姉御がしんちーを慕う気持ちが一途で可愛いんです。
姉御が兄貴だったらいいのに、と思うほどに…
しかし見所は何と言ってもしんちーの美脚ですよ!
半ズボンで脚見せつけ過ぎです。
脚だけじゃなくて、全身素敵だけど。
Tシャツ着ると、胸板~肩~上腕二等筋のラインにほれぼれしちゃいます。
ほんとしんちーの体は素晴らしい。
一見華奢で細く見えるのがまたいいんですよね。
そんでもって、少林寺の大師がしんちーのパンツ脱がせ損なったのは、心底惜しいと思いました。
パンツ下ろしてちん×くわ×たらどうしようかと思ったじゃないですか!!!
どうしようも何も、何度も執拗に繰り返し、場合によってはスローで観るだけだけどね。
次はこれまた借りっぱの、ヴァニティフェア観ようと思います。