::1809 ナポレオン暗殺 佐藤亜紀
フランス工兵隊でなかなか有能な架橋専門のお兄さんが、飲み屋で人殺しを目撃してしまった事から、秘密警察に追い回されたり、ナポレオン暗殺の陰謀に巻き込まれたりするお話です。
このお兄さんパスキ大尉は、有能な上に器量良しでおまけに肝も据わっていて申し分のない男ぶりなのですが、そこはさすが佐藤せんせいだけあって更に上をいくおそろしいキャラがご登場ですよ。
しかもそのおそろしい男は兄弟で、勿論兄弟二人ともおそろしいので、破壊力は2倍です。
特に冒頭兄の初登場場面は圧巻で、嫌味なほど仕立てのいい服をだらしなく着て、立っていられないほど酔っ払っている様に、「この人はたいへんだ…!」と震えずにはいられませんでした。
弟の方が幾分かまともな感じです。
しかし何故佐藤せんせいの書く、女にだらしのなく始終酔っ払っている男はこんなにかっこいいんだろうね!
::燻り 黒川博行
ちんぴら短編集です。
大阪府警シリーズが一編入っていたのが収穫でした。
黒川博行の著作に大阪府警捜査一課の面々を主役にした短編長編があるんですが、中でも深町班が私のお気に入りで、更にその中でもブンちゃんという刑事が好きなんですが、そのブンちゃんが出てきましたよ。
そんでもって相方が深町班随一のイケメン吉永君だったのも収穫でした。
ああまたブンちゃんの長編出ないかなあ。
::カウント・プラン 黒川博行
変質者短編集です。
変質者とか言っちゃいけないのか?
行き過ぎたフェチの方々が起こす事件を、大阪府警捜査一課が解決します。
ここでの大阪府警は、上で言ったシリーズとはまた違った世界のようです。
捜査の進捗が話のメインになっており面白いです。
ひ村先生辺りはもう「ピンときたらドンといけ」的推理で華麗に犯人逮捕ですが、そしてそんなひ村先生が大好きですが、この小説のように僅かな物証を拾い集めて犯人を追い詰めていく刑事さんを目の当たりにすると、もう推理小説の探偵なんていらないんじゃん?と思います。
刑事かっこいい!!!
現在59/100冊
>ぼんさん
もうどれが誰のまんがなのかがさっぱりわからなくて…
ちみはバルタザール×金髪なんだフーン。
私はバルタザール×メルヒオールかな。
ロレンス×ロレンスみたいな感じっていうの?
なんかうまく説明できないから察して。感じて。
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