今年ももう折り返しですね。早いなあ。
◆防壁 真保裕一
ザ・働く男の短編集。
SPに消防士に海上保安庁に自衛隊の爆発物処理班にあとなんだっけ?
とにかく制服で働くお兄様おじ様達が奮闘するんです。
登場人物達の狂気が中途半端なので、サイコホラーっぽく読ませたいのか、ヒューマニズムを強調したいのかどっちなのよと思いました。
◆密告 真保裕一
ものすごく現実にありそうな警察の裏側という感じ。一庶民には実に腹立たしく話が展開してゆきます。
主人公(攻)をこれでもかと不運が襲いますが、ここまで同情する気にならない主人公も無いよなってくらい、私は嫌いなタイプでした。めげない感じがキャンディキャンディぽくてどうも…
◆スピカ―原発占拠― 高嶋哲夫
テロリストが原発に立てこもって日本が大変な事に。
原発の設計者(攻)を軸にした、ロシアの科学者(受)、内閣総理大臣(受)、自衛官(童顔マッチョ受)といった各界の受け達との暑苦しい友情物語と読めなくもないですよ。
自分がアホ過ぎて臨界とかメルトダウンとか言われてもいまいちピンとこず、原発の内部構造もイメージしにくかったです。とか無知をさらしてる場合じゃないのかも、とちょっと気落ちする話でした。
現在32/100冊
PR