―白いへび眠る島 三浦しをん
登場人物総カップル系BLです。
主人公のさとしは、余所者を寄せ付けない排他的な島(島民の感じは悪くないけど結果的に)の出身ですが、島を出て本土の高校に通う受けっ子です。
この島は、白蛇様を祀る神社が畏れられていたり、化け物のようなものが出るという言い伝えがあったり、オカルティックな風習が色々あるんですよ。中でも極めつけは、年の近い長男同士が義兄弟の契りを交わす”持念兄弟”という素敵な慣わしで、さとしにも島で漁師をしている光一という漢らしい兄貴がいるのです。
そんなさとしがお盆に帰省した折、ちょうど13年に一度の大祭と重なって、不可思議な事件が起こるというお話です。
大体、持念兄弟とか言ってる時点でもうね…衆道くさい事この上ないです。生まれた時からの許婚って感じですよね。それでも光市とさとしは年も一緒だし、持念兄弟じゃなくたってお前ら付き合っちゃうよね?って感じなんですけど、20歳と5歳の持念兄弟がいるんですよ!完全に子守の域なんですけど、それにしちゃあいつもべったり一緒なの。つい33歳と18歳になった時の妄想をしてしまいますハァハァ。
そして私の一番のもえっ子は、神社の次男坊のアラタ君です。非社交的で冷たいようだけれど、実は優しくて健気ないい子なんです。私はこういう誤解されやすい受けが、懐の大きいひょうひょうとした攻めと一緒にいる事によって、周囲と打ち解けてゆくベタな展開が好きなんですが、アラタ君にもかっこいい攻めがいてくれて本当に良かったと思います。しかもやや主従関係で、あらたがご主人様なところがまたいいんですよ。
でも、さとしは島から出て行ってしまいそうだし、あらたと攻めもずっと一緒にはいられない、ちょっと切ないラストなのであります。
感想長い?
つうかよー、あらたの話を表紙がキラキラしたほんまもんのBLで読みたいYO!帯外したら尻丸出しっていう恥ずかしい表紙でYO!
現在16/100冊
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