◇風が強く吹いている 三浦しをん
10人ぼっち(しかも8人は未経験者)の駅伝部が、箱根駅伝に挑戦するという絵空事のようなお話です。
三浦先生で、男10人共同生活ときたら、総ホモ系だろ?と血圧も上がるというものですが、意外とさらっとしてたような…気のせいか?
このさらっと感は、多分私の好きなタイプの受けがいなかったんだと思います。
でも強いて言うなら、いつも口喧嘩というかいちゃついている、二浪一ダブリで事業興しちゃってるちょっとだらしないダーリン系×司法試験突破済めがねっ子カプかなあ。
あとライバル校のキャプテンの漢ぶりが素敵でした。私が受けなら「主将、僕が区間賞を取ったら抱いてください」って言うね絶対!
◇ミノタウロス 佐藤亜紀
第一次大戦中のロシアのお話です。
主人公である地主のおぼっちゃんが、革命や戦争に巻き込まれて(ってほど受動的でもないけれど)、どんどん人でなしになってゆく様が最高です。
ていうかどいつもこいつもいかれてて最高。
佐藤せんせいの書く男の人は、まともな人がいないけれど、圧倒される輝きを放っていると思います。
そして主人公の生涯を感じられるというか、まるで共に過ごしているかのようにリアルで、ただただ感心するばかりなのです。
現在20/100冊
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