::チグリスとユーフラテス(下) 新井素子
地球を出て、別の星で新しい世界を作った人類の年代記です。と言っても、逆さまに現在から過去へ話が進んでいくんです。最終的に別の星に移住した人類は、滅亡に向かってしまうんですよね。なので最後の一人ぼっちになったところから、時代を遡って話が進んでいきます。
あくまで小説なんだし、実際はどうだとか無粋な事を言っても仕方がないですが、こんな展開ありだろうかと思います。なんだかあまりにもわかりやすい展開で人口が減っていくというか。人間てもっとじたばたして、予測がつかないもんなんじゃないかな。でも種が滅びるって時はこんな風に転がっていくものなんだろうか。
とか上下通して賛同いたしかねる感じで読んでいたのだけど、最後の最後でふと、もしかしてこれは書いてあるまま単純に読んではいけないんじゃないかと、そんな気になったのでした。自分で言っててよくわからんけど。
::蒼の悔恨 堂場瞬一
こないだうっかりシリーズ2冊目から手をだしてしまったものの1冊目です。
主人公は2冊目ではヤメ刑でしたが、これはまだ神奈川県警に勤めていた頃の、連続殺人犯を追う話です。結局この話の事件がきっかけで、警察を辞めたんだなということがわかりました。
それにしてもなんかブツブツうるさい男だなと思っていたけど、刑事時代は輪をかけてもっとうるさいんですよ!
2冊目はあれでいて大人になってたんだな。
ほんと屁理屈王というか、ああ言えばこう言うみたいな口の減らない男なんですよ。
顔が恐くなければ俳優になれると評されるイケメンなんですが、だからこそしゃべらなきゃいいのにっていうがっかり感がむしろ萌えますぜ。
あと先輩刑事にお前は猟犬だと言われてたので、ふーんばっきーぽいかね?ちがくね?と思ったのも束の間、なんと飼い主もお前自身ときたもんだ…!
::奈良寺あそび、仏像ばなし 吉田さらさ
奈良が熱いんだ!(私の中で)
先日あさひしんぶんのビー版に載ってた室生寺と長谷寺がすごく素敵だったのと、とーかい旅客鉄道がやたらMJに力を入れているので(HPすごいよ)、それらを見てなんだかいてもたってもいられなくなり、とりあえず旅の予習のつもりで読みました。
同じ著者の京都の本を持っていて、紹介されているお寺を回ってみたところとても良かったので、おこがましくもきっとこの人とは好きなものが合うのかなと思っています。だからこの本を読みながら奈良を思うと、楽しそう過ぎて胸が高鳴る!んですが、この奈良の本はプチ○○とプチを乱用してるのがちょっとむずむずしました。プチ波乱万丈とか言われても、大変なんだか大変じゃないんだかよくわからんじゃないの。
でもそんなこともうどうでもいいから明日香村に行きたい。
ところでMJといえば、あんざいさんと一緒に出してるじゃらんを買いました。面白かったです。頑張って都道府県別に出してくんないかなー。
更にどうでもいいことですが、「MJにしてください」とパーマをかけたらほんとにMJになってしまったので、毎朝あまりにもMJにならないように気をつけていることに疲れました。私は何をしたかったのか、明日が見えない感じです。
現在 9/100冊