::夏から夏へ 佐藤多佳子
陸上男子400mリレーの、選手4人に取材したノンフィクションです。
夏から夏へというのは、07年の世陸大阪大会から08年の北京五輪へ向けてってことですよね。
北京五輪を見て興奮した人は、ぜひ読んで欲しいと思います。
これがまたこの本が北京の前までで終わっているのが、メダル取ったのがわかってる今読むと、心憎い演出に思えるんですよね。
そして言っちゃっていいのかなと思いつつ言うけどさ、1走TSUKAHARAモエーーーー!
年上のお兄さん方(主にSUETSUGUだけど)に、アイツうるさいんですよ、鼻息もうるさい、ギャーとか言っててうるさい、と言われてるところに胸が躍りました。
::狩人は都を駆ける 我孫子武丸
探偵~!しかも京都~!
で食いついたんですけど、面白かったよ!
探偵事務所の正面が動物病院なもんだから動物絡みの依頼ばっかで、だからほのぼの系かなと思いきや、案外残酷な結末だったりして、でもそこがまた良いのかなと思いました。
短編一話完結方式なんですが、レギュラーメンバーが男だらけというのもまた良いです。
主人公の探偵は動物あんま好きじゃないのに、ペット探しとかそんなんばっかでうんざりなんだけど、お金がないから何でもやるよという感じです。そこそこ腕っぷしも強く、バツイチで生活はだらしないけど、なかなかモテそうではあるなと思いました。
動物病院の先生は、動物とおしゃべりもできる熊みたいな人。結構ずうずうしい。そんな感じです。
事務所のバイトの大学生もいるんだけど、アホ過ぎる素晴らしい逸材なので、もしホモとか言い出すならまずはこいつをどうにかしたいなと思います。
他にはちょっと小奇麗なバーテンダーのお兄さんもいるし。
恋の火種はたくさんころがっとるよ。
ぜひ続き書いて欲しいなあ。
::弥勒の掌 我孫子武丸
奥さんを殺された刑事と、奥さんが失踪した教師が、共に自分の妻が新興宗教にはまってたんじゃないかと疑いを持ち始めるんです。そしてその宗教を調べるうちに二人が交錯していき、あとは驚きの結末へあっという間の展開でした。
完全に騙された…。まあ本読んでて、騙されなかったなんてことは1回もないんだけどさ…。
現在 55/100冊
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