::沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻の一と二 夢枕獏
タイトルでおわかりでしょうが、遣唐使として長安に滞在中の空海が、都を騒がす難事件を解き明かす話です。
全四巻だからまだ解き明かされてないんだけどね!
なんだか陰陽師と似た雰囲気なのです。
そしてせいめいに博雅がいるように、空海にもちゃんと相棒がいて、それは空海と共に三筆として名を馳せる橘逸勢なんだけども、この逸勢がおそろしいまでの萌えっ子なので本当に読んで良かったと思っています。
作中ではやなり自身も言ってるけど、日本にいた時のはやなりは、自分以外はみんなバカだと周りを見下していたんですよね。自分の才をひけらかして「さすがはやなり」と言われたいのに、そのくせバカ共に俺が理解できるものかと思っているひねくれた男だったのです。だけど遣唐使船の中で空海という天才に出会って、決して張り合うわけでなく、「お前ほんとにすごいな」と空海の事を認めて、また空海に至らない自分の事も素直に認めて、日本にいた時の自分の傲慢さを省みられるところが可愛いよなあと思うのです。
こういう素直なところが博雅に似てるけど、私のイメージとしては、もうちょっと洗練されていて適当にチャラチャラしたタイプかなあ。女の子大好きで、娼館に行く日はあからさまに浮かれているところも可愛いのです。
しかしこれがカップリングとなると、はやなりは無論受けですが、攻めは空海じゃないんだよね。(私がね)
そもそも空海とはやなりが長安に辿り着く前に、道すがら行き倒れの男を拾うんんです。男は天竺と唐のハーフの大男なんですが、天竺の言葉を教えてもらうの兼用心棒として、空海が自分の傍に置いて面倒をみることになるんです。
まあこの大男が攻めなんですけど。
道に座り込んでいた大男が馬上のはやなりを見た時、一目惚れする様が書いてあったんですよ。行間に。私の目は確かに捉えたんです。行間を。
しかしどうしたらエロに持っていけるものかと一生懸命考えてるんですけど、空海が怪しげな天竺の性の教典を手に入れてきて…とかしょうもない考えしか浮かんできません…。
そんな私のエロ妄想より、早く続き読みたいんだ!
::戦争の法 佐藤亜紀
日本から独立したN×××県から抜け出した少年が、ゲリラとして戦うようになったいきさつから、戦いが終わるまでを回想している体裁になっています。
戦争の話でも悲壮感とかそんなものがなく、重苦しくもなく、言ってしまえば楽しく読めてしまうのが、亜紀先生のすごいところだなあと思います。これみよがしに深刻ぶった話にしなくても、伝えたい事は伝わるもんなんだなと思いました。なーんて平和ボケしてるから言えるんでしょうけど。
そして出てくる人出てくる人が、畳み掛けるように萌えっ子揃いなのも亜紀先生のすごいところです。
幼馴染、敵同士、親子、兄弟、師弟、あらゆる属性の期待に応えているのではないでしょうか!
現在 19/100冊
ところで鬱病の面談してきましたぜ。
私の精神は健康です!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかね、目安として、死にたいのが毎日2週間以上継続するとよろしくないんだってさ。
萌えっ子のことを考えると、死にたいとか言ってる場合じゃなくなってくるもんね。
萌えっ子様様です。
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