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考えないで感じろ!

ここは主に友人にメールしても返事がこない類の話を吐き出す場所です

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2月後半に読んだ本

::沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻の一と二     夢枕獏

タイトルでおわかりでしょうが、遣唐使として長安に滞在中の空海が、都を騒がす難事件を解き明かす話です。
全四巻だからまだ解き明かされてないんだけどね!
なんだか陰陽師と似た雰囲気なのです。
そしてせいめいに博雅がいるように、空海にもちゃんと相棒がいて、それは空海と共に三筆として名を馳せる橘逸勢なんだけども、この逸勢がおそろしいまでの萌えっ子なので本当に読んで良かったと思っています。
作中ではやなり自身も言ってるけど、日本にいた時のはやなりは、自分以外はみんなバカだと周りを見下していたんですよね。自分の才をひけらかして「さすがはやなり」と言われたいのに、そのくせバカ共に俺が理解できるものかと思っているひねくれた男だったのです。だけど遣唐使船の中で空海という天才に出会って、決して張り合うわけでなく、「お前ほんとにすごいな」と空海の事を認めて、また空海に至らない自分の事も素直に認めて、日本にいた時の自分の傲慢さを省みられるところが可愛いよなあと思うのです。
こういう素直なところが博雅に似てるけど、私のイメージとしては、もうちょっと洗練されていて適当にチャラチャラしたタイプかなあ。女の子大好きで、娼館に行く日はあからさまに浮かれているところも可愛いのです。
しかしこれがカップリングとなると、はやなりは無論受けですが、攻めは空海じゃないんだよね。(私がね)
そもそも空海とはやなりが長安に辿り着く前に、道すがら行き倒れの男を拾うんんです。男は天竺と唐のハーフの大男なんですが、天竺の言葉を教えてもらうの兼用心棒として、空海が自分の傍に置いて面倒をみることになるんです。
まあこの大男が攻めなんですけど。
道に座り込んでいた大男が馬上のはやなりを見た時、一目惚れする様が書いてあったんですよ。行間に。私の目は確かに捉えたんです。行間を。
しかしどうしたらエロに持っていけるものかと一生懸命考えてるんですけど、空海が怪しげな天竺の性の教典を手に入れてきて…とかしょうもない考えしか浮かんできません…。
そんな私のエロ妄想より、早く続き読みたいんだ!



::戦争の法     佐藤亜紀

日本から独立したN×××県から抜け出した少年が、ゲリラとして戦うようになったいきさつから、戦いが終わるまでを回想している体裁になっています。
戦争の話でも悲壮感とかそんなものがなく、重苦しくもなく、言ってしまえば楽しく読めてしまうのが、亜紀先生のすごいところだなあと思います。これみよがしに深刻ぶった話にしなくても、伝えたい事は伝わるもんなんだなと思いました。なーんて平和ボケしてるから言えるんでしょうけど。
そして出てくる人出てくる人が、畳み掛けるように萌えっ子揃いなのも亜紀先生のすごいところです。
幼馴染、敵同士、親子、兄弟、師弟、あらゆる属性の期待に応えているのではないでしょうか!



現在 19/100冊


ところで鬱病の面談してきましたぜ。
私の精神は健康です!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかね、目安として、死にたいのが毎日2週間以上継続するとよろしくないんだってさ。
萌えっ子のことを考えると、死にたいとか言ってる場合じゃなくなってくるもんね。
萌えっ子様様です。
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2月前半に読んだ本

::陰陽師 天鼓ノ巻     夢枕獏

蝉丸殿も隅に置けぬではないの。
鬼に憑かれながらなんという余裕の振る舞い。
若い頃の見事な男ぶりも読んでみたいものです。
しかしせいめいはまた博雅に恥ずかしい事言っちゃってるよ。
蝉丸殿はいつもさぞ居心地悪かろうにね。


::竜の柩(4)約束の地編     高橋克彦

(3)で紀元前2500年頃のシュメールへタイムスリップしたご一行が、シュメールの神へ未来を教えることの交換条件として、UFOで縄文時代の日本へ連れてってもらうんです。そこで黄泉の国のイザナミとご対面したりすったもんだあるわけですが、なんとか十和田でタイムマシンを発見することができ、帰還への可能性を見出します。
ただ未来を教えると言っても、歴史を変えてしまったら、自分達が生まれることもないかもしれないわけですから、大きな流れを変えることのないように、非常に奥歯に物が挟まった感じなんですわ。その辺うまくおさまるように敵方のスサノオと交渉しちゃったりするわけです。
もうイザナミとかスサノオとか平気で出てくるんだからほんと…


::竜の柩(5)心霊日本編

十和田でタイムマシンに乗り込んだご一行ですが、神様の設定ミスで(そんな…)大正時代にやってきてしまいました…
まだ若かりし宮澤賢治とか江戸川乱歩とか出てきて、いい加減スターを詰め込み過ぎなんじゃと思いますが、そんな瑣末なことにこだわっている場合じゃない感じです。完全に勢いに巻かれます。
今までの神話の神々とは少し離れて、霊魂とか予知、予言なんかがテーマになっていきます。


::竜の柩(6)交霊英国編

自分達が元の世界へ戻るには、死んだ仲間の霊魂を呼び出して、シュメールの神にタイムマシンの設定が誤っていたことを伝えてもらわなければ!ということになったご一行は、交霊術のさかんな英国へ行くことに!
今度はUFOなんてないので地道に船旅です。
ここでもコナンドイルとか出てきて…
そしてなんとかシュメールの神へ事情が伝わったものの、今度はタイムパラドックスとの戦いですよ。
あまりに自然にお化けと会話してるもんだから、霊魂受けもありかなと新境地開拓です。色々便利そうだし!霊魂!
ようやく戻れたのかなといった最後でしたが、まだまだ油断できない風だったので、今度は2100年辺りの未来にでも行っちゃって欲しいです。かつひこ先生私続き待ってるから!


::書斎からの空飛ぶ円盤     高橋克彦

オカルトネタ満載エッセイです。
竜の柩と関係あるような話が多く、非常に面白かったです。
古事記に出てくる天孫系の神(牛)と国津神(竜)の対立についての考察は、それだけで1冊書いて欲しいなってくらい興味深いです。(それが竜の柩なんでしょうけど)
あ、牛の神も竜の神も、かつひこ先生は宇宙人とお考えなのです。
今まで神社ってそれほど惹かれなかったんですけど、こういうの読むと気になっちゃうよー。ご祭神とかさー。
ところで神様が宇宙人だったのなら、どうして私達の前に姿を見せなくなってしまったんでしょうね。ってのがもう一つ気になるところです。


現在 16/100冊

1月後半に読んだ本

::交錯 警視庁追跡捜査係     堂場瞬一

ヒー!また新シリーズなんですけど。
今度はラブコメ☆風です。もちろん男同士のですよ。
デスクワーク中心の頭脳派と、体力馬鹿という水と油のような同期の二人が、いつしか協力し合って…みたいなみたいな。
ここまでお膳立てされているのに萌えないというのが却ってすごいと思うのです。



::爆裂薔薇十字探偵     京極夏彦

私きばえのが好きなんです。
ぎゃあぎゃあやかましくて楽しそうな今と、戦争行って帰ってきたっていう過去とのギャップにときめくんですわ。まあ出てくる人達はみんな戦争行ってるけども。
そんでえのさんと騒いでるきばをどうにかしたいと思ってる青木様も大好きなんですけど、そんな青木様が出てこなくてちょっと寂しかったです。
しかしいっつもカメ探してるな!



::竜の柩(1)聖邪の顔編     高橋克彦

これ確か中学生の時に読んだんですけど、懐かしくなってまた手にとってしまいました。
オカルト好きだから読んだのか、読んでオカルト好きになったのかもう思い出せませんが、かつて地球には宇宙人が築いた文明が栄えていたのではないかという、大槻教授に罵倒されそうな内容なのです。いいじゃん小説なんだから!
そんでまたすごいのが、日本の財界政界を牛耳る大富豪(ご高齢なのでスパダリ業は引退したと思われます)が、東北に所有する山林をある組織に買い取られるわけですよ。そこがリゾート開発も難しいような二束三文の山だったにも関わらず法外な値段で取引されたので、その山に何かとんでもない秘密があるんじゃないかと睨んだ大富豪は、自分が道楽でやってるテレビ番組制作会社の社員に山の秘密を探らせるんです。
そして日本の山=ピラミッド、竜=UFO、神話の神々=宇宙人、ではないかという仮説を立て、ある組織と戦いながら日本各地を飛び回り検証していくんです。ちょっとみんなついてきてる?



::竜の柩(2)ノアの方舟編

ある組織との戦いは日本国内に止まらず、とうとう中東にまで…!
今度はノアの方舟が眠っていると言い伝えられる、イラクとトルコの国境にほど近いアララト山でドンパチやってます。
大富豪は私設軍隊を持っているので、そこの兵隊とテレビ番組制作会社の社員が一緒になって戦ってるんですけども、完全に攻めが足りないのよ。どうしよう。
制作会社にガタイが良くて豪傑な映像カメラマンがいて、その人くらいかなって。私の中では彼はすっかりガチゲイです。
彼にあてがいたい受けっ子は、同じ会社の、細身で華奢だけど空手の達人でめっぽう強いって子です。
年の近い二人はいつもじゃれ合って仲良しで、お互いに恋してるんだけど、お互いに会社の女の子に惚れてると思い込んでるという甘酸っぱ~い(西さん風に)関係だったらいいな。



::竜の柩(3)神の星編

ある組織との戦いは現代の地球に止まらず、とうとう超古代の地球にまで…!
タイムスリップ!そんなばかな!
今度は紀元前2000年頃のシュメールで、神々(宇宙人)の戦争に巻き込まれるのです。
ここまでくると、逆に現実的で夢のない話だなと思いました。だって神様も人類と同じような生命体にすぎないなんて。私は特定の信仰も持たないし神について深く考えたこともないけど、かといって神様がいないと思っているわけでもなく、やっぱり日本人だからどこか八百万の神様を信じてるじゃないですか。
だから例えば龍神信仰がそもそもUFOに乗った宇宙人を神と崇めるものだったとしても、それとは全く別に雨を降らす龍の神様がいたらいいのになって思うんです。
だ、だいじょうぶだよ、ちゃんと小説だってわかってるよ。
そして映像カメラマンが、やたら新宿が懐かしいって言ってるんです。その度に「ああ2丁目な」ってつっこまずにはおれません。



現在 11/100冊

1月前半に読んだ本

::陰陽師 鳳凰ノ巻     夢枕獏

とうとうひろまさがせいめいに向かって「桜のようだ」とか言い出したんですけど…!
残念ながら容姿がどうとかじゃなく、散っても散っても減らない花びらが、こぼれ出るせいめいの才能が減らないのと同じだなってことなんですけど。
それで思ったんですけど、せいめいってば最も桜にさらわれそうな受けじゃないですか?いやマジで。


::陰陽師 生成り姫

恋する博雅。
これだからノンケは!キー!と歯軋りしたくなりますが、よく考えたら別に恋ってほどでもないよね。
どうしても私はせいめいを健気な受けに仕立て上げたいので、ノンケ博雅に片思いするいじらしい様子を想像してしまいます。
なので読んでいてせいめいが可哀相でちょっとつらかったです。


::龍笛ノ巻

せいめいの兄弟子の保憲様がすごいんです。もえっこというよりは魔女っこと呼びたい。そんな感じです。
いつも式神の黒猫(猫又だけど)と一緒で、懐に入れては喉をごろごろいわせています。
保憲様は面倒なことが嫌いで、自分があれこれ動き回る必要が出てくると、全てせいめに丸投げなのです。しかも人にものを頼む時に、堂々とめんどくさいからとか言い放つところが素敵です。余裕ある物言いといい、まことに良い漢だ!


::太極ノ巻

なーんかせいめいってば英生っぽいよねと思うんですが、これはしゃべり方の成せる技だわ多分。
語尾が「~さ」なんだよね二人とも。「試したのさ」とか「らしいのさ」とか、実際こういう風に話す人っていないよっていう芝居がかった感じが胡散臭くて好きです。
昔読んだ時は、せいめいは冷酷で妖艶でってイメージだったんですけど、冷酷さに関しては全然そんなことないですよね。とても暖かく思いやりがあるし、鬼にだって敬意を払っている気がします。貴賎を問わず誰に対しても誠実で丁寧だし。だからこそ博雅相手に諭すように「~さ」って話すのが、虚勢を張っているというかツンの部分に思えて…MOE。あとすのこでお酒飲んでいるせいめいはそれなりにえろいとは思うけど、妖艶ってほどでもないかな。身持ちも固いと思います!


::瀧夜叉姫(上)(下)

どんな短編でも1話に1回は必ずいちゃついている博雅とせいめいなので、上下巻ともなろうものなら、という期待に違わずものすごい口説き文句が飛び出ました。博雅の口から。照れるせいめいがかわゆいな。
ところで博雅とせいめいを始め主要な登場人物は実在した人ですけど、あと”あの男”村上天皇もどの御代だったか物語の雰囲気を出すためにわざわざ出しているのかなと思ってたんですけど、その他の登場人物も実在する人だったんですね!って小野好古と道風が出てきて気づきました。たかむらの息子と孫なのよ~!時代が合っていればたかむらも出てたかもなと思うと惜しいです。
いつもと様子の違う長編でしたが、平安京の時を超えるスケールの大きな話で楽しかったです。



現在 6/100冊
寝正月の甲斐あってなかなか好スタートでないの!

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