◇太陽の塔 森見登美彦
新潮文庫は字がでかいのが逆に読みづらいんじゃ~!
簡単に言うともてない大学生の日常話なんだけれども、霞がかかったような、夢の中の話を聞いているような不思議な感じです。
爽やか禁止友情禁止恋愛禁止の稲中卓球部みたいだなと思いました。
でも稲中ほど下品じゃなくて(あれはあれで好きだけど)、ちょっと切なくて、読後感はいい夢を見た後の寝起きの感じに似ています。
◇狂乱廿四孝 北村鴻
維新直後の歌舞伎界での、幽霊画を巡るミステリー。
雰囲気は楽しめたけれど、犯人当ての回答部分がなんだかなあ。
◇青春ノイローゼ みうらじゅん
MJの自伝、エッセイ。
なんか全然かっこよくないんですけど…
セイコーのフィルターを通ったMJとは別人だね。
スターみうらじゅんが、ファンみうらじゅんに宛てたハガキ(要は自分宛)とか載っててすごいですよ。
プロデューサーとアーティストとファンが全部自分ですよ。
◇しゃべれどもしゃべれども 佐藤多佳子
すごい良かった!あさひん勧めてくれてありがとう!
文庫巻末の解説にもありましたが、普通の出来事の中にドラマがあるところが好きです。
人物も設定も、何も特殊だったり奇をてらったところはないのに、みんな強烈な個性を発していて、魅力的でパンチが効いている。
感動しながらもつい良は攻めがいいよなあとか考えて作者様ごめんなさい。
現在39/100冊
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