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考えないで感じろ!

ここは主に友人にメールしても返事がこない類の話を吐き出す場所です

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12月後半に読んだ本

今読んでる本がきっと今年中に終わらないので、ちょっと早いけどここで区切っちゃいます。


::償いの椅子     沢木冬吾

かつて犯罪集団の一員だった主人公が、殺された仲間のために復讐に燃える話?(疑問形)
主人公は平気で人を殺めたりするんだけども、妙にストイックで、女子供にもてちゃってたりして、もしも新宿鮫が犯罪者だったら…みたいな野郎だなと思いました。
ずばりあんまり好きじゃないってことだよHAHAHA!



::まひるの月をおいかけて     恩田陸

主人公(妙齢のばついち女性)には母親が違う兄がいるんですが、その兄さんが失踪してしまうんですよ。
で、成り行きで兄さんの恋人と一緒に、兄さんを探す旅に出る話です。
読み進めるうちに、登場人物を「ああこの人はこういう人なんだ」と認識していくじゃないですか。それが二転三転覆されるので、もう何が本当なのかわからなくなっていきます。
人物のイメージが定着しない掴みどころの無い感じと、旅をする奈良・飛鳥方面のちょっと神秘的な雰囲気が合わさって、どこか非日常的でタイトルの通りまひるの月のような芒洋としたお話でした。
でも結末にがっかりした…
兄さん!それはないんじゃないの!



::最後の息子     吉田修一

短編(文庫に3話くらいは中編?)集です。
オカマと同棲してみたり、珍妙な家を建てて長崎のガウディと呼ばれてみたり、高校の水泳部で青春してみたり、3人3様の若気の至りという感じです。
しかしわかって買ったとはいえ、何でこんなにホモの話なのかしら。
著者を勘繰っていいのかしら。



::春、バーニーズで     吉田修一

上記の、オカマと同棲してたダメ男のその後の話です。
昔オカマバーのママのヒモだったダメな男子も、今は普通に嫁もいて平凡な会社員をしているわけですよ。
そしてある日新宿のバーニーズで再会を果たしてしまうんですが、ちょっと切ない感じが素敵な話でした。
そんでやっぱりこのダメ男が魅力的なんですよね。
またある日は車で会社に向かっていたはずが、ふいに首都高で車線変更して東北道へ車を走らせてしまったり、こういう所がダメ男のダメたる所以でもあり魅力的なとこなんじゃないですかね。どうですかね。

どうでもいいですけど私も毎朝通勤途中に、このまま会社に行かないで新幹線に乗って…とか妄想している己のにやけ顔が地下鉄の窓に映って心底嫌気がさしてます。
実際は後の事考えちゃってできないですけど。
かと思うと、休みの日に遊びに行くはずが無意識に通勤で使ってる電車に乗ってて、待ち合わせに遅刻した事が数度ありますよ。習慣て怖い。それより自分のバカさ加減が怖い。



結局今年は69冊読みました!
また来年1から頑張るよ!



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12月前半に読んだ本

::グロテスク 上・下     桐野夏生

この人の話はいつも狂喜の沙汰だから苦手だなと思ってたんですけど、友達と本屋にいた時に執拗に薦められて、買うのを見届けるまで帰らないとか言われて仕方なく買いました。
そして読んだらまた狂喜の沙汰か!だから嫌だったんだ!面白いんだけどね。
精神的にあれな人の話なので、迂闊に感想書けないです。
人でなしな発言をしてしまいそうで…

でも、すごいわかるゥ~(おかま口調で)と思ったのは、女子高の雰囲気です。
女子高というものは、中等部からの内部生は垢抜けていて、高校から入った外部生はそれを目の当たりにして軽く衝撃を受けるですよ。多感な時期を都心で過ごすか田舎で過ごすかというのは、どうしても文化の違いを生むと思います。どちらが良いかは別にして。
その辺をうまく自分の中で折り合いをつけて人間関係を築かないと、主人公のように精神を病んでしまうんですね…というか既に病んでるから折り合いをつけられないのか。


現在65/100冊


じゃあろ買いましたよ!
新・ひむらJUNKYOJUひでおのご登場です。
ひむありもりさめが一同に介するとほんと面白いな。
4人集まった時のお約束として私が好きなのは、
まず森下がアホな推理を披露してしかもべらべらよくしゃべる

容疑者にすら標準丁寧語の鮫やんが大阪弁で森下に厳しい突っ込みを入れる

ありすが森下に助け舟を出すも鮫やんがありすを可哀相な子を見る目で見る

准教授が森下を激しく牽制しつつありすに嫌味を言う

色々いたたまれなくなったありすが話題を変える
ところです。
ありすいい子だよね…

11月後半に読んだ本

::悪果     黒川博行

大阪今里署のまる暴刑事が主役です。
怪しい業界紙のライターとつるんで強請りを働いたり、ネタ元に犯歴データを売ったり、やくざと見紛うシノギっぷりです。
そのつるんでいたライターが不審な事故で死亡した事から、刑事が真相究明すべく動き始めるのですが、これが刑事の職務からではなく大口のシノギ先を失ったからだというから世の中どうなってんだ!
そこから先は、刑事とやくざと黒い疑惑の学校法人と建設会社が絡んで、相変わらず面白い展開です。




::13階段     高野和明

これは久々に考えさせられました。
冒頭から死刑囚の独居房の様子に打ちのめされ、さらに強盗殺人の凄惨な描写に気が滅入ります。

強盗殺人現場の近くでバイク事故を起こした樹原は、事故で記憶を失いましたが状況証拠から犯人とされ死刑が確定し、数度に渡る再審請求も棄却されていつ死刑執行されてもおかしくないという状況でした。
しかし記憶の断片が戻った事から冤罪の可能性が出てきたため、弁護士から依頼を受けた刑務官と刑務所を出所したばかりの青年が、樹原の冤罪を晴らすべく奮闘します。

絞首台のボタンを押す刑務官と、正当防衛による傷害致死から前科を負った青年、この二人が本当にやりきれなくて泣けます。この二人がというより、全ての刑務官と、前科という枷から逃れられずそれでも社会復帰していかなければならない人達、勿論被害者も、そしてその家族、彼らの苦悩がもう…読んでいてつらいです。

私は死刑制度や日本の刑法、そもそも人が人を裁くという事に明確な考えを持てずにいるのですが…
だってもうわかんないよ!
そういえばひむらせんせいは死刑肯定派で、ありすは反対派でしたね。


現在63/100冊


マンガはちょっと前に、みやけらんじょーの秘密の新撰組を読みました。
おっぱいが大きくなる薬を飲んで新撰組がさあ大変、というお話です。
こっちも局長がバカだった!!!
あの薬ぎんたましんせんぐみにも飲ませたいです。
なんか銀さんとまだおが喜びそうだよね。
私の予想だと、
一番の巨乳→トシ
一番の貧乳→局長
で、局長がトシに醜い嫉妬をしそうです。
山崎は超かわいこちゃんになるんじゃないかな!



11月前半に読んだ本

世間は読書週間だったようですが、2冊しか読めませんでした。不覚!


::それでも、警官は微笑う     日明恩

のめり込めなかったです。
キャラを好きになれないと、どうも話自体が頭に入ってこないんですけど。
無口で生真面目なタイプと能天気な年下の上司というコンビだったんですが、正反対な性格なようでいて、自分の正義を振りかざして他人の気持を汲まないところが嫌な感じにそっくりです。
正義の味方だからといって、魅力的かといったらそうじゃないんですよね。
二人してやらないで後悔するよりやって後悔しろとか言って突っ走るんですけど、よく考えろ!熟考しろ!と言いたいです。
こんなブログのタイトルの私が言うのも何ですが…



::月魚     三浦しをん

エロ描写なしのびーえるとしか言えん!
具体的でないだけでやってるしな!
幼馴染で、古本業界の話です。
こっちの二人は他人の気持を考え過ぎるあまり行き詰まっている感じなんですが、優しさと愛情をもって打開する事ができる好ましいかっぷるです。
しつこいけどほんとびーえるだから。



現在61/100冊

     

10月後半に読んだ本

::1809 ナポレオン暗殺     佐藤亜紀

フランス工兵隊でなかなか有能な架橋専門のお兄さんが、飲み屋で人殺しを目撃してしまった事から、秘密警察に追い回されたり、ナポレオン暗殺の陰謀に巻き込まれたりするお話です。
このお兄さんパスキ大尉は、有能な上に器量良しでおまけに肝も据わっていて申し分のない男ぶりなのですが、そこはさすが佐藤せんせいだけあって更に上をいくおそろしいキャラがご登場ですよ。
しかもそのおそろしい男は兄弟で、勿論兄弟二人ともおそろしいので、破壊力は2倍です。
特に冒頭兄の初登場場面は圧巻で、嫌味なほど仕立てのいい服をだらしなく着て、立っていられないほど酔っ払っている様に、「この人はたいへんだ…!」と震えずにはいられませんでした。
弟の方が幾分かまともな感じです。
しかし何故佐藤せんせいの書く、女にだらしのなく始終酔っ払っている男はこんなにかっこいいんだろうね!



::燻り     黒川博行

ちんぴら短編集です。
大阪府警シリーズが一編入っていたのが収穫でした。
黒川博行の著作に大阪府警捜査一課の面々を主役にした短編長編があるんですが、中でも深町班が私のお気に入りで、更にその中でもブンちゃんという刑事が好きなんですが、そのブンちゃんが出てきましたよ。
そんでもって相方が深町班随一のイケメン吉永君だったのも収穫でした。
ああまたブンちゃんの長編出ないかなあ。



::カウント・プラン     黒川博行

変質者短編集です。
変質者とか言っちゃいけないのか?
行き過ぎたフェチの方々が起こす事件を、大阪府警捜査一課が解決します。
ここでの大阪府警は、上で言ったシリーズとはまた違った世界のようです。
捜査の進捗が話のメインになっており面白いです。
ひ村先生辺りはもう「ピンときたらドンといけ」的推理で華麗に犯人逮捕ですが、そしてそんなひ村先生が大好きですが、この小説のように僅かな物証を拾い集めて犯人を追い詰めていく刑事さんを目の当たりにすると、もう推理小説の探偵なんていらないんじゃん?と思います。
刑事かっこいい!!!



現在59/100冊

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年間読書100冊への道
戦績 4敗
07年●69冊
08年●58冊
09年●65冊
10年●98冊
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