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考えないで感じろ!

ここは主に友人にメールしても返事がこない類の話を吐き出す場所です

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7月後半に読んだ本2

こないだのつづき


::帰郷 刑事・鳴沢了     堂場瞬一

時効を迎えた事件の関係者が、了に犯人についての情報提供をしてきたのです。
それはかつて了の父親が捜査した事件で、情報提供者は了の父親に恩を感じていたため、息子である了を信頼して話をしてきたわけです。
了は当然ながら何故今更なのかと不審に思うわけですが、父親が迷宮入りさせた事件を自分が解決してみたいという一心で、管轄外の事件なのに調べ始めてしまうんですよ。
それも管轄外も管轄外で、忌引きで新潟に帰省中の話なんです。
当然所轄の刑事さんにばれて怒られるわけですが、新潟県警時代の同僚や先輩に助けられ無茶しています。
1冊目で登場した攻め候補達も再登場ですよ~。
特に了にいじめられていた海君が男ぶりを上げてね…下克上までもう一歩の寸止めな感じで感慨深いものがありますぜ。


::妃は船を沈める     有栖川有栖

作家編最新刊!!!
雑誌掲載時には別々だった話を、長編として一つにまとめているのですが、つなげるにあたって「幕間」が書き下ろされています。
もうこの幕間のアリスがたまらん。私はこの切なげなアリスに弱いっす。
なんかね、ありすは一人ぼっちのクリスマスにはびくともしないけど、春先がダメなんだって。
こんなこと書かれたら、春先と言えば入試シーズン→ひむら多忙→ありす寂しいって連想しろってもんじゃないですか。
そしてまさに春先、さびしがり中のありすは、以前ひむらと一緒に行ったバーにふらっと一人で行くわけですよ。多分ひむらを思いながらね。そしたらお店の人の話で、ひむらも一人で飲みにきていたことが知れるんです。
それを知ってありすがどう思うのかなって考えたら、夜も眠れなくな…らないでむしろ目が覚めますよね!
うまく言えないけどさ~、なんだろう、自分も一人で飲みに行ってるのは棚に上げて、ひむらが一人で飲みたい心情を慮ってしまいそうじゃない???大阪のバーなのに自分を誘わないこととか、こないだあの店行ってきたぜと言わないこととか。一人で飲みたい時があるのもわかってるだろうし、それをいちいち報告なんてしないことだってわかってるだろうけど。
でもひむらが「デリケートな迷い」をありすにぽろっと話したからキュンときました。
おまけに終わり方がえろいしね。


現在35/100冊
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7月後半に読んだ本1

刑事・鳴沢了シリーズにはまってます。
やっぱり面白い本をみつけると冊数が進みますね。
しかしながら念のため断っておきますが、了は別にもえっ子ってわけじゃないんです。
どっちかっていうと了のお父さん(新潟県警刑事部長)にキュン☆なのです。


::破弾 刑事・鳴沢了     堂場瞬一

シリーズ2冊目です。
了は元々新潟出身で、1冊目では新潟県警にいたわけですが、まあ色々あって県警を辞めてしまうわけです。
でも結局刑事以外の道は考えられず、東京に出てきて警視庁の採用試験を受け、多摩署に配属されました。
了はお堅過ぎて性格的に周囲から浮きまくるタイプだし、新潟県警を辞めてきたという胡散臭さに加えて、お父さんがお偉いさんなもんだからコネで入ったんじゃないかという噂もあったりで、大きい事件の捜査からは外され仕事を干されています。
そんな状況にも腐らず、「事件に大きいも小さいもあるか!」と奮闘する様は、了の鈍いところでもあり、魅力的なところでもあるのかな。
それでまあ奮闘の甲斐あって事件を解決し、周囲の信頼を勝ち得ていくお話でした。


::熱欲 刑事・鳴沢了     堂場瞬一

了さん、青山署に異動しました。でも生活安全課!
ということで今回の事件は、詐欺事件です。
ところで了は大学時代アメリカに留学していたのですが、当時寮で同室だった日系二世のお友達が突然日本にやってきて…メンズラブ☆
の展開を期待したのですが、いまいち盛り上がりに欠けておりました。残念。
お友達は糸の切れた凧のようなふらふらタイプで、なんとNY市警の刑事さんです。また出てきてくれたらいいのになあという、今回限りにするには大変惜しい人材なんですよ!


::狐狼 刑事・鳴沢了     堂場瞬一

了さん、あっという間に生活安全課から刑事課へ異動になりました。
しかし異動した矢先、突然キャリア様に呼び出しをくらい、ある特命を仰せ仕ります。
さて了はものすごくストイックで、特に食べ物にはうるさくて、夜9時以降に食べるのは悪だとか、サラダに入ってるベーコンを脂肪の塊だとかブツブツ言いながら避けて食べたりとか、ちょっと病的なくらいなんですよ。
ところが特命で相棒になったのが、四六時中食べまくってる超巨漢だったもんだから了は発狂寸前!
なんかこの巨漢にペースを乱されている了が、段々くだけた感じが出てきていい感じになってきたなと思いました。それにしても了は、人が厚意で買ってくれた缶コーヒーなんかにも絶対口をつけないんですよ。そりゃあそんなだったら、いくら有能でも周りから浮きますよね。


あと2冊読み終わってるのですが、今猛烈に眠くてここで力尽きました…
おやすみなさい。
カウントは後日に。



7月前半に読んだ本

::深海のYrr (中)(下)     フランク・シエッツィング

落ちに不満ありなのです。かといってじゃあどうだったらいいかって言われても困るんですが。
そんなことより!
日本でもベストセラーになって、同人誌が溢れ返ったりしたら、間違いなく9割8分は触手本になると思うのであります。触手総攻めです。



::鏡の向こうに落ちてみよう     有栖川有栖

せんせいのエッセイだよ!
作中の人物について語っている箇所があったのですが、えがみんを「彼」と呼んでいるのに対し、ひでおは「あいつ」でアリスが「奴」だったのが、なるほどねと思いました。えがみんとありすに格差を感じますね。
でもせんせいは「俺は奴に負けているな」って言ってました。

そういえば職場でひょんなことから有栖川有栖が好きとカミングアウトしてしまったのです。そしたらヤングマンが、ついこないだマジックミラー読んでなかなか面白かったから、他の本を貸してくれとか言うんです。でも原作が最大手みたいな小説を男子に貸して良いものか、そもそも私の本には白い歯とかパールホワイトのシャツとか書いてあるとこに線引いてたりするのでそんなもん貸せるか!
ひとこと「お勧めしない」と断ち切っておきました。せんせいごめんなさい。
え~でもさ~男性読者はあんま気にならないもんなんですかね、えがみんはともかくひむありのいちゃつきぶりとか。実際サイン会なんか行っても男性の方が多く見えるから、私の気にし過ぎなんでしょうね。



::雪虫 刑事・鳴沢了     堂場瞬一

わー大変!がちむち受け!
の主人公了は、新潟県警捜査一課の刑事さんです。
じいさんから3代続いた刑事家族で、刑事になるために生まれたようなストイックな男ですが、その反面融通がきかなくて、熱くなりやすい人でした。シリーズものなので、巻を追うごとにきっとこれがいい感じに丸くなっていくのではないかと思います。

攻め候補は4人いまして、まず一人目は県警でコンビを組んでいる先輩の新谷さん。熱くなりやすい年下の受けをいさめるような包容攻めです。そして二人目はやはり県警の先輩である緑川さん。緑川さんはいつも酔っ払っていて、ブンヤに情報を流してる疑惑もあったりで、生真面目な了からしてみれば許せないような人なのですが、その正反対さに惹かれる…みたいなね。三人目は私の大本命で、サツ回り担当の新聞記者長瀬です。長瀬は学生の時に書いた小説がベストセラーになったという変わった経歴の人で、そのまま小説家にならずに新聞記者という道を選んだわけですが、何故かこの人も3代新聞記者の家系で、俺とお前は似ているかもな的な、今は仲良くなれないけどいつかは分かり合えるんじゃ的なそんな感じなんですよ。四人目はボンドガールっぽく多分今回限り登場の、捜査本部でコンビを組んだ所轄刑事の海(かい)君です。海君めちゃめちゃ了にいじめられてるんですけど。でもあれですよ、下克上ですよ。
まあそんなこんなで次を読むのが楽しみです。



現在30/100冊

6月後半に読んだ本

◇新任警部補     佐竹一彦

資料の翻訳が仕事だった警部補が、突然捜査一課に配属されて、しかも一課のもう一人の警部補が過労で倒れちゃった矢先に殺人事件発生で、自分が指揮とらなくちゃなんなくなってどうしよう…みたいなお話です。でもだめっ子じゃなくてそこそこ有能だし、謙虚ないい子なので高感度大ですよ。
しかも、しかもしかもしかも!
妖刀の話だから!!!


◇ショカツ     佐竹一彦

こちらは実務研修中のぺーぺー君とベテラン刑事のコンビで、ぺーぺー君視点のお話となっております。
上の新任警部補もですけど、捜査の過程が面白いんですよね。
著者は元警視庁捜査一課の警部補だそうで、さすがだなあと思います。


◇深海のYrr(上)     フランク・シェッツィング

ドイツでダヴィンチコードを抜いてベストセラーらしいですぜ。
海洋パニック小説?
映画になりそうな感じです。
上巻では、カナダでクジラが船を襲った事件と、ノルウェー沖大陸棚でのゴカイの大量発生が平行して語られてゆきます。二つの地で起こった一見何の関係もない事柄だけど実は…みたいな結構分厚いのにまだまだ序章な感じです。
カナダはネイティブアメリカンのクジラ博士、ノルウェーはちょい悪(古い?)大学教授が主人公なんですが、両方受けだと思います。映画化したら誰かなあと考えるのが楽しいです。クジラ博士はトロ様、ちょい悪はじょーじくるーにーがお似合いかなあと思うんですけどね。



現在26/100冊

6月前半に読んだ本

::夜にその名を呼べば     佐々木譲

冷戦時代、とある日本の商社が対東欧貿易のためにダミー会社を設立したのです。ダミー会社の社員は、表向きは親会社である商社から出向というような形でしたが、その実は共産圏への輸出規制違反をした時の尻尾切りなわけです。
主人公はそのダミー会社の社員で、親会社からは証拠隠滅のために命を狙われ、ベルリンの警察からは殺人犯で指名手配され、公安からはスパイと疑われ、とてもリーマンとは思えない末路をたどるのですが…
そんでもってベルリンの壁が壊されて数年経った頃、東ドイツに逃げて行方不明になっていたリーマンから、母親やマスコミに手紙が届いたもんだから、再び公安が動き出してさあ大変というお話です。
まさか、まさかね、と思っていたラストだったのでイヤンな感じです。
そして主人公が、ちょっとアウトロー気取った、でもなかなか人望はあるんだぜみたいな鮫島風な野郎だったのであまり楽しめませんでした。
ちょっと気になったのは、公安の警視が変態性欲を押さえきれない人で、愛人に婦人警官のコスプレをさせるくだりがまあまあ長く続いたのですが、一体何のサービスなんですかね!全くもって不要なエロは入れんでいいと思うよ!
楽しめなかったとか言いながら感想3行で終わらなかったチクショウ!



::警視庁公安部     佐竹一彦

公安の特務員が外資系商社の社員になりすまして潜入☆捜査。
なんか主人公君ったら私が心配になるくらいうっかりしてるんですけどと思ったら、案の定警察に拘留されたりしてダメっ子にもほどがある!スパイ失格!
でも面白かった。あっという間に読み進んでいきました。
なのに…なのにラストがガックリなのです。



この2冊を読んで、少佐への畏敬の念を再確認したのであります。



現在23/100冊
今年ももう折り返しだというのにまだこんな冊数!

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